ヤリチンになりたくて。⑵ 初めての教室ナンパ




斎藤さんを使って、それなりに経験人数を積んだある日、僕は大学で女神と遭遇する。




『かわええええええええええええ!!』



一目惚れだった。

ちょいギャルっぽいけど、若干石原さとみが入った、目がクリクリした女の子。


人生で1番タイプだった。



聞くと、同じ学部の女の子で、学部のアイドルらしい。



噂には聞いていたが、あまり興味を持っていなかった。


しかし実物は本当に可愛かった。



2年生になったある日、たまたま、英語の授業が彼女と被った。


その授業は、30人前後の教室で、先生が適当に振り分けた順番に並び、互いに英会話をするというものだった。



ここでミラクルが起きた。



本当にたまたま、先生の采配で彼女が隣に座ったのであった。



僕は人生で、目の前の女の子に対してナンパなど一回もした事がなかったが、この時だけはなぜか、神が舞い降りた。


僕『はじめまして。〜部の子だよね。〜と友達の。』


彼女『え、う、うん。』



彼女は以前、僕の友達の友達と、関係があったとかないとかの噂を聞いたことがあったので、その事で少し茶化してみた。


可愛いからよく狙われるのだろう。



普段はコミュ障の僕が、たまたまこの時だけは、凄腕ナンパ師であった。



完全に主導権を握り、授業中に彼女を何度も笑わせ、2人だけの時間を楽しんだ。

勿論、周りには聞こえないように。



そして授業が終わってから、LINE交換を打診した。



返事は、YES。



まあ断る理由もなかったのだろう。



LINE交換をして、その日はさよなら。



そしてLINEをするようになった。



彼女は、見た目通り、気が少し強く、Sっ気があるようだった。(後日談であるが、本当はドM。)



ちなみに当時の僕はドMだったので、死ぬほど興奮していた。


こんな状態ではあったが、何故かその時の僕は冷静に立ち回り、当時付き合っていた彼氏の相談を受けつつ、チャンスが来るのを待った。


そして、時が来た。



僕と知り合ってから数週間で、元彼と別れたのであった。


なんという幸運。



僕はずっと、彼女と、『フラットな親友』という立場を築いてきたから、どんな相談もすぐに僕に来る。



いつのまにか、電話をする仲となり、電話越しではあるが、僕は好きだとはっきりと伝えるようになった。



彼女が最初は戸惑っていた。



しかし、2人で会う事に抵抗はなかったので、僕は毎日、彼女の最寄り駅まで行って、終電まで口説いた(笑)



シンプルだったと思う。


思いをキチンと伝えた。



好きだ。付き合ってほしい。と告げた。



そしたら、次の日に呼び出され、まだちょっと。と断られた。



が、しかし僕はめげなかった。



ある日、彼女がとても疲れている日に、僕の最寄駅で会うことになった。



公園のベンチに2人で腰掛け、空を見ていた。



彼女が、寄り掛かってきた。



彼女はとても貞操観念が強い子であったので、僕は彼女を抱き寄せるか2秒悩んだ。



まあ、どタイプの彼女が寄り掛かってきてる状況で、本能に打ち勝てる訳もなく、抱き寄せた。




こんなイベントが、2日続けて起きた(笑)



これは流石に良いやつじゃね?



と僕は思ったので、再度告白の言葉を告げる前に、キスをした。



すると彼女はとても驚いていた。



まだまだピュアだった彼女は、付き合ってない人とキスの経験など論外だと言っていたから、気持ちはよく分かる。



僕が『ごめん』



と言うと彼女は




『嫌じゃないよ。』




と言った。



僕『付き合おうか。』




彼女『うん。』



これが僕の、生まれて初めてのナンパの成功体験になる。



まあ、ナンパと言えるかは分からないが。



あれから四年近く経っているのに克明に思い出せるということは、相当印象深い出来事だったのだろう。



彼女との交際の日々は楽しかった。



見た目は勿論ではあるが、性格自体もとても面白く、気が合った。



ただ1つ、身体の相性を除いては。



本当に身勝手で申し訳ないと今では思っているが、当時は、まだまだオナ猿真っ只中。



極度の遅漏であった。



どれくらいの遅漏かというと、膣でイケないくらい。(今は早漏ですw)



まあ、原因はオナニーのしすぎではあったのだが、当時は原因は分からず、射精するためには、一度挿入を解除してから、手や口でして貰うことが多かった。



こうした、夜の生活の不満から、いつしか、僕は彼女との行為を受け付けなくなった。



しかし、彼女はまだまだお盛んな時期。


身体を求めて来る事が多かったし、断る訳にはいかないから応じるものの、途中で勃たなくなる事も多々あった。



今思うと、彼女は悩んでいた事と思う。


もっと問題をキチンと捉え、改善するべきだった。



遅漏の原因がオナニーのし過ぎだと気が付き、オナ禁と、亜鉛により遅漏を改善したのはまだずっと先の話である。



こうして、1年半経った時くらいから、突然僕らはマンネリし始めて、距離が出来るようになった。




ヤリチンになりたくて。⑶失恋と旅立ち



に続く。


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