昔話。一番好きな顔した女。

 

大学生の頃の話をしようと思う。

 

ナンパを始めて2年経ったけど、今だにこの子よりタイプな顔は現れてない。

 

それくらい、顔がタイプだった。

 

ど真ん中どストレート。

 

彼女は大学の学部が同じだった。

 

初めて見たときは全身に衝撃が走った。

 

タイプ過ぎたのだ。

 

しかしそう思ったのは僕だけではなく、僕がその子を知った時には既に、その子は学部のアイドルだったらしい。

 

知り合うすべもなかったので、特に何も行動は起こさなかった。

 

そこから半年間間、彼女のことは忘れていた。

 

学年が1つ上がり、僕と彼女はたまたま外国語のクラスが被った。

 

「これはあるんじゃないか?」と思った。

 

単純なやつだと思う。

 

けどこの単純さが功を奏し、彼女を引き寄せた。

 

運命なのか、偶然なのか、その外国語のクラスは、先生が名簿順に数字をつけて、その数字が同じもの同士でペアを組むというシステムだった。

 

僕は引き寄せた。

 

 

半年ぶりの再会で、彼女とペアになったのだ。

 

こればかりは外国語の先生に感謝してもしきれない。

 

結論から述べると、僕はこの日の外国語の授業で、彼女を笑わせて、楽しませ、連絡先を交換するところまで至った。

 

初のナンパだ。

 

しかも教室内で笑

 

 

自分でも流石によくやったと思った。

 

しかしこの時の僕の頭は冴えていた。

 

狙った獲物をなんとしてもものにするために、心は熱く燃えているが、頭は超絶冷静であった。

 

LINEはなるべく、会話と同じノリ、テンポで。

 

相手が目の前にいるつもりで。

 

会話をそのまま文章に落とす。

 

 

こうすることで、どタイプの女の子にキモいLINEを送らずにすんだ。

 

当時はここまで考えていなかったが、それほど必死だったんだろう。

 

もしくは自信があったか。

 

何はともあれ、LINE友達のような関係になれた。

 

この子に対しては、徹底的に友達として接した。

 

ペコペコ媚び媚びしたのではい。

 

 

対等な友達であった。

 

出来る限りリラックスして自然体だった。

 

とにかく居心地の良い空間を作ることにてっした。

 

ちなみにこの子は彼氏がいた。

 

別に焦ることもなかった。

 

むしろ安心した。

 

いい女には彼氏がいる。

 

当たり前だ。

 

むしろいてくれなきゃ不安になる。

 

 

彼女は関西出身で、とても明るい子だった。

 

見た目は若干ギャル顔だけど、いい奴。

 

そして面白いw

 

LINEが楽しいww

 

これには救われた気がする。

 

僕らはすぐに仲良くなった。

 

いつしか電話もするようになった。

 

彼女はある部活動のマネージャーをしており、仕事が忙しそうだった。

 

僕も部活の合間を縫って、彼女に会っていた。

 

付き合う前からねw

 

 

良く、バーガーキングで彼女の仕事ぶりを見ていた。

 

後は、良く電話で彼氏の恋愛相談に乗っていた。

 

上手くいってないらしい。

 

チャンスとは思わなかった。

 

ただただ、話を聞いていた。

 

彼女に後々聞いたことだが、ターニングポイントがあったらしい。

 

彼と会ったときに、別れるかどうかで喧嘩をしたらしい。

 

その日は小雨が降っていたが、帰り際、彼は彼女の家に傘を置いて帰ろうとしたことで、また言い合いになったらしい。

 

その事に対し僕は、

 

「彼としては繋がりとして、傘を持ってて欲しかったんだと思うよ。」

 

と言った。

 

その一言で、僕に対する見方が変わったらしい。

 

「人の気持ちが分かる人なんだなって思ったよ」と言われた。

 

すげえ細かい事だけど、4年経った今でも覚えてる。

 

結果的に彼女はその彼と別れてしまった。

 

 

こうなったらやることは決まっている。

 

 

僕は彼女に好きだと伝えた。

 

 

元彼と別れて4日後だw

 

 

返事は待ってと言われた。

 

 

そして次の日マックに呼び出された。

 

 

「まだ別れたばかりだから」と言われたw

 

 

しかしそんな事で諦める僕ではない。

 

 

毎日終電まで彼女を口説きにいったw

 

 

そしてある日。

 

 

彼女が部活で精神的に追い込まれてる時があった。

 

会いたいと言われ、会った。

 

 

今度は僕の最寄り駅の近くのベンチに座り、話を聞いていた。

 

「疲れたー。」

 

と言って、彼女が寄りかかってきた。

 

 

ちなみにこの子はガードが鬼硬いと有名だった。

 

そして僕もそれは感じていた。

 

触ると怒るのだw

 

そんな子が、自分から寄りかかってきている。

 

(これは行かなきゃいけないやつか??)

 

と思ったが、嫌われるのが嫌だったので抱きしめるくらいにしておいた。(抱きしめたんかいw)

 

 

その日は時間がきてしまい、解散。

 

 

そして次の日、全く同じ状況が作り出された。

 

 

同じ時間。

 

同じ場所。

 

同じベンチ。

 

同じ2人。

 

そして同じように寄りかかってくる。

 

 

(あ、これはいっていいやつだ)

 

 

と察して、僕は彼女にキスをした。

 

 

彼女はとてもびっくりしていた。

 

 

ガード鬼硬女子に、付き合ってと言う前にキスをしたんだ。

 

 

そりゃびっくりされるw

 

 

びっくりしているので、僕は

 

「ごめん」

 

と言った。

 

すると、彼女は

 

 

「嫌じゃないよ。」

 

 

と言ってくれた。

 

 

もう止まらなかった。

 

 

「好きだよ。」

 

 

「私も好き。」

 

 

「世界で一番好き。」

 

 

こんな事を言いながらキスしてた気がする。

 

 

「付き合おっか」

 

 

「うん」

 

 

その日は、2人で満喫に泊まった。

 

 

24時に満喫に入ってから、朝6時くらいまでずっとキスしてたw

 

 

お互い飢えてたのかな。。笑

 

 

そんな感じで交際がスタートした。

 

 

彼女兼親友って感じだったなー。

 

 

一見Sっぽい顔してるし、普段はSキャラなのに、本当はドMな彼女が面白かったw

 

 

今思えば、大学生活の大半はこの子と過ごした気がする。

 

 

LINEも毎日するし、電話も良くしていた。

 

 

週に2回は会っていた。

 

 

それで2年続いた。

 

 

別れた原因は、お互い冷めてたなってのが正直なところ。

 

 

僕は彼女と付き合っているという余裕感から、自分を磨くのを怠っていたし。

 

 

彼女の事は最後まで好きだったけど、性欲は湧かなくなっていた。

 

 

そんなこんなで、2年でさよなら。

 

 

今思えば、出会いから全て理想的な形で進んだ恋愛だったなと思う。

 

 

ただ、1つ言えるとすれば、依存関係ではあった。お互いね。

 

 

彼女は僕を精神的な支えにしていたし、僕は僕で驕ったいたし、彼女に甘えていた。

 

 

僕は驕らずに自分を磨くために、遊びの道へ。

 

 

彼女は今はまた別の男の元へ。

 

 

 

道は別々だけど、お互い幸せでありたいなと思う。

 

 

おわり。